ありがと おでん♪
琴氏と話してから調子が良い、ありがとう琴氏。
どうも作業中に不機嫌になって、周りの人にもその不機嫌さを振りまいてしまうようなので、不機嫌にならないように気をつけて作業している。
一回全く書いたことのない絵柄と動きのカットにぶち当たって、描けずに1週間ただうんうん唸っていた。その時に気付いたが、絵を描くのに集中したいと言う理由で、生活上、自ら切り離していったものの総量が大きすぎて、肝心の絵が描けずに悩んでしまうと、生活そのものがすっぽり空白になってしまうことに気づいて、これはあかんわと思ったのだ。
だし、そんな貧困さからは何もまともに生まれてこない。twitterやbooruでもてはやされる様な冴えっ冴えのカメラワークや中抜きの神がかり的なセンスの持ったアニメは
たぶん他の人たちとああでもないこうでもないと喧々諤々やりながら生まれてくるものだと思った。
そんな意味でも、1週間描けなかったカットほったらかして遊びに行って、気分転換になったと思う。やはりこういうものは理性でなく、情緒の影響が強いのかね。
夕方から夜になると、決まって隣の席の諸先輩方が雑談を始める。
内容は、話題になってる神作画、生活の話、子供の話、何でもだ。
普段、雑談などしないで黙々と集中して絵を描く自分にとって、その違和感に衝撃を受けた。
また、よく話すのだが仕事をしない訳では全然なく、とっても上手い。
こう言う風な書き方があるのかと思って、毎回話を聞いているのだが、(意識せずとも耳に入ってくる)
なぜそんなに話しながらできるのだろうと思う。皆何社か他社を経験してからこっちにやってきていて、フリーランスの人はだいたいそうだ。
初めて業界に入ってから、ずっと同じ会社で働き続けてるいわゆる「生え抜き」にとっては、そう言うフリーのしがらみのなさや気ままに振る舞える自由さが羨ましい。
動画部で最初に教えられた「忙しいから先輩や動検の言うことは絶対」「数を上げないと即クビ」なんて世界観、今だに律儀に持っているが(だいぶ崩れては来たが)
要するにそう言うのは自分で勝手に思ってるだけの思い込みに過ぎない。また自分で自分の首を絞める「思い込み」を解体したいと画策している。
その思い込みに一役買ってる?と思うのが、「新しい刺激がだんだん怖くなってきた」という最近の状態。年齢によるものだろうか?業界歴によるもの?
とかく「新しい刺激が怖い」と言う状態が、客観的に見て怖い。これも日頃の憂鬱さが原因か。
憂鬱さはだいぶ改善された。いろんな香りも楽しめる様になったし、部屋も片付けられる。最近はたくさん漫画も読んでいる。休む時は休んで、日常に同じ刺激ばかりに埋没させない。そうすると、何かしたいって欲望が湧いて出てくる。(はず...)
気を張っていないといつまた支配されて、寝そべったままケータイを何時間もいじってしまう生活に戻ってしまうかわからない。すべては日常だと思う。いかに機嫌良く過ごすか、隣の席の人とたくさん話すか。仕事に集中したいとおもう瞬間は必要だけど、
他人の存在を疎ましく思うほど仕事に惚れ込んだって、多分それは過剰集中であって
そこからあんまり良い物は取れないと思いました。