タイムリープする能力を手に入れて、友達に話そうか一晩考えるくらいの時間の流れのゆるやかさ

ようやく立ち直った。

立ち直ったというほどでもないが、排泄するようにして仕事を片付けて入れば何かやった気になって、気分も晴れる。

昨日から今日にかけて、7月と8月の狭間は不安定だった。久々に明け方までネットをさまよって、様々なゲームの怖い話などを読んで、それはそれで楽しかったのだが、やはり読み応えのあるテキストがあったのでコワイシャシンの嘘かまことかわからない怪現象がイチオシだな。

 

そんなもの、たまにあるどうしようもない気分の抑うつでとってしまった行動を、それも人生においては必要なのだとポジティブに捉えているだけに過ぎなくて、実際のところそういう快楽に忠実なだけの自堕落さは嫌いだし悪い影響しか及ぼさないことも知っている。

昼間、この日中の炎天下にずいぶん遠いところまで散歩して、帰ってめちゃめちゃカット出して、ようやく気分が回転しだす。まだやることはいっぱい残ってるけどね。

 

どうして創作の中の人間はああも端的に感情を言い表せたり、赤面しそうになるセリフを言って相手もそれを受け入れたりできるんだ、と思い、そりゃあ創作の中だからさとか思う。アニメや漫画ばかり見過ぎている俺は現実感の方がそれに上書きされてしまっていて、何故かアニメや漫画の様な会話でなければならないと思い込み、そんな青春でなければならないと思い込む。その思い込みに気づかない場合もある。

倫理とか矜持とか大層な名前をつけた意固地さは実に意地悪に現実生活に破綻を生み出して、それが単なる思い込みだったことを知らせる。

 

あー快楽に流されてしまうほど心が弱るのが嫌いだ。今の状態が本来の自分なのだ。たかが中高大学の10年たらずの経験を頼りに、「そうやって流されてしまうのが本来の僕だよねー」などと心の底で思っている自分も、結局は快楽の一部なのだ。こう思っている自分が本当のゼロ地点の自分なのだ。

 

また頭の痛くなる様な話を聞いて、今日も終電を逃してタクシーで帰る。